絵本『小ネズミとフクロウ』の総合監修を行いました。刊行記念「関修一原画展」でギャラリートークの司会を務めました。

テレビ・アニメシリーズ 世界名作劇場(フジテレビ)で、『小さなバイキングビッケ』『ペリーヌ物語』『トム・ソーヤーの冒険』など、日本のアニメ史に残る数々の名作キャラクターを生み出してきたアニメーター、キャラクターデザイナーの関修一氏が、33年ぶりに描き下ろした絵本作品。その総合監修を木村美幸が担当いたしました。

■絵本『小ネズミとフクロウ』の内容
物語の舞台は、北国の森。
お腹をすかせたフクロウが、一匹の小ネズミを捕まえるところから物語は始まります。

しかしその直後、人間の戦争による銃声と砲声が森に響き、流れ弾によってフクロウは地上へ落下します。
自由になった小ネズミは逃げることができました。
それでも、小ネズミは逃げませんでした。

傷ついたフクロウの「命」を助けようと、小ネズミは自分の大切なチーズを差し出し、夜ごと食べ物を運び続けます。
やがて二匹のあいだには、食べる者と食べられる者という関係を超えた、不思議な友情が芽生えていきます。

本作は、
・「命はどうつながっているのか」
・「他者を思うとはどういうことか」
という問いを、説明ではなく絵と言葉の積み重ねで静かに手渡す絵本です。

戦争という重いテーマを直接語るのではなく、動物たちの視点を通して描くことで、子どもにも、大人にも、それぞれの深さで受け取られる物語となっています。

■ 読後に対話が生まれる絵本として
・小学校高学年から読める文章量と構成
・親子で読み返し、感想を交わしたくなる余白
・平和や命について考える入口としての物語性
物語性と芸術性を兼ね備え、一度きりで終わらず、何度も読み返される絵本として、長く棚に置ける一冊です。

刊行記念「関修一原画展」

2026年1月15日(木)〜1月20日(火)に丸善・丸の内本店 4階 ギャラリーにて刊行記念「関修一原画展」が開催されました。会期中の1月18日(日)には作者である関 修一氏(絵)、あらい しげと氏(作)が登壇するギャラリートークが開催され、木村美幸が司会を務めました。